バスが秋吉台家族旅行村の大駐車場に10時過ぎに到着。 20分余りを費やし山登りの準備。駐車場横から始まる新道と呼ばれる道へ入って行く。 しばらくの間、緩やかな登りを行く。 1km程進み雑木の林が途切れると、雲一つない青空の下、なだらかな草原が姿を現す。 4時間余りかけて、まず秋吉台最高地点の龍護峰を手始めに→西の西山→剣山→カルスト展望台へとグルリと歩く。 これらの山には、一応、名前の終わりに「山」と、ついてはいるが、毎年山焼きが行われる その地面に木を見ることはない。見渡す限りの広大な草原である。 標高差が概ね数十mから多い所で百数十mの小高い丸山がゆっくりと続く。 そして、草原のあちらこちらに雨に浸食された石灰岩が顔を覗ける、いわゆるカルスト台地である。 「360度の展望」と言う言葉がある。しかし、ここの様子は、もっと立体的でさえあり、 その展望は、地表から上の半円球を、一望しているような感さえある。 ここには、あわただしく動き廻るものは何もない。 時折風が、周りの草花を揺らす音ぐらいで、喧騒とも無縁である。 透明な光の中で、ススキが風になびくのを見ていると 「時がゆっくり流れる」とはこのような様を言うのであろうかと思われてくる。 4時間余り歩き終える頃には、その雄大な景観が瞼にしっかりと焼き付けられる。 所在地 山口県美祢市 ル−ト 家族旅行村P→龍護峰→おはち山→西の西山→剣山→若竹山→カルスト展望台 歩行距離 7.5km 累積標高差 450m |
画像提供 Kazuto.安部