(画像 安部)
   
和気アルプス

頂上に設置された「北曽根城跡」の説明板(和気町)には
...現在この山は通称「和気富士と呼ばれツツジの名所... と。
しかし 「元々の山名」 らしきものは、どこにも見えません。
どうやら「北曽根城跡」と言うのが、それみたいです。

この「通称」は
何にでも「富士を付けるのが流行った?頃」 からの(銀座も多い)呼び名なのでしょうか。
実は、こんなことは、どうでも良いのですが、あまり富士に似ているとは思えないもので、つい.....

ガイドブックでは、この「通称」を用い「和気富士〜神ノ上山」としていますが
ネットに多い 「和気アルプス
」の方 がピッタリきます。

登山口から和気富士頂上まで百数十mを一気に登り切ると、後は「神ノ上山」まで適度な
アップダウンを繰り返し、「全体的に登っていく尾根歩き」です。
左右の眺望など申し分ありません。
低山ですが、アルプス気分が味わえる、楽しいコ−スです。

天気予報では曇り空のはずですが、天候に恵まれ (恵まれ過ぎたか) ほとんど一日中、
陽が差していたように思います。


「それにしても暑い!日陰がな−い」

  ―アルプスは森林限界を超えていますから、頭の上に樹木がないのは当たり前なのです。

「そうか、ここはアルプスだった」
「納得」
 そう思うと、なぜか少しばかり気分が良くなります。

「しかし、待てよ、アルプスは夏でも涼しいのでは?」
「高さが 1/10 だから、温度も比例して、下がるのじゃないのか!」

 ―下がりません。標高が低い分、逆に上がります。
 ― もし、アルプスより気温が低かったら、この恰好じゃ、全員、確実に遭難です。
 
何!するとこの暑さ。
「むしろ、これはこれで願ってもない幸運だったということなのか!」


(前ノ峰から穂高山へ 撮影安部)                                


前日までの、寒さから急に気温が上がり、身体がすぐには対応しきれていない面もあるのでしょう。
結構、暑さがこたえました。

このようなことをボンヤリと考えながら、前ノ峰から下って登った所(上の写真)の、その先に、
このコ−スで一番のハイライト 「穂高山」 がありました。
予定どおり、ここで昼食となりました。

谷を挟んで向こう側に、ピ−クと山肌をさらす「竜王山」は、さしずめこの夏に計画している、
「常念岳」でしょうか。
その節は天気が良い事をいのります。

この先「神ノ上山」まで、涸沢峰、ジャンダルム、奥の峰と続きます。

今日のような晴れた日に、この風景を見ていますと、
ここは、本場のアルプスを1/10にスケ−リングした「子アルプス」なのです。

いや失礼、本場はヨ−ロッパでした。
したがって、ここは 「孫アルプス」ということになります。

所在地      岡山県和気郡
歩行距離    6.5km
累積標高差   510m
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