上峠のバス停で下車。
南の山側にある団地へ向かって、バス停すぐそばの舗装道路を歩き始める。
行く手の右側に大野権現山。
一番奥の団地まで1.2kmほど歩いて、そのまま山道へと入って行きます。
この山道は右手の大野権現山と左手の船倉山の谷間沿いに標高差で150mほど登って行き、
大野権現山の南側(こちらからは山の裏手)にある「おおの自然観察の森」へと下って行きます。
ここで、ベニマンサクを見て、そこから大野権現山頂を目指します。
「大野権現山々頂の眺望」 撮影 Nakano
山頂には小さな社があり、そのすぐ西側に大きな岩があって、ここから北側には
展望が開けています。
大野権現山の北側斜面は急で切り立っていて、すぐ下の中峠、下峠,辺りの地域が
眼下に見えます。
そして遠くには幾重にも山並みが続いています。
下までの標高差は400m以上ありますから、岩と松越しに見る景色は、なかなかの絶景です。
今回の下山ル−トは、この大岩から西側に10数メ−トル進んだ、ところにあります。
道は最初、下りながら大岩の方に戻っています。
ですから、このル−トは頂上から北側斜面を真っ直ぐに駆け降りる感じで、
上の方はかなりの急傾斜です。
「色ずき始めたベニマンサク」 撮影 Nakano
例年ですと10月の第一週はベニマンサクが見頃らしいのですが、
異常に長かった残暑のせいでしょうか、紅葉は始まったばかりでした。
それでも、一部に写真のような見事な赤を現出した葉も有りました。
この色をみると、一斉に紅葉したときは、見事なものでしょう。
いつか又機会をみて、来てみたいものです。
「豊富な山野草] 撮影 Nakano
日本全体でも数少ない(ここを入れて4ヶ所)ベニマンサクの群生地。
ここ、「おおの自然観察の森」には、他にも多くの山野草が見られました。
下の写真のアケボノソウは、私が、よそで見たものより花自体が小ぶりで、「可愛らしい」という
表現がぴったりです。
その他、ノコンギク、アキノキリンソウ、コウヤボウキ、オオヤマボクチ、
ツリガネニンジン...など。
ツリガネニンジンは普段見る淡紫色の、もの以外に珍しい白花が咲いていました。
ベニマンサク湖の周囲では、真っ赤なハッチョウトンボ、緑のイトトンボが飛んでいました。
ハッチョウトンボは日本最小のトンボで、世界的にも小さいといわれています。
今回は、広島市内のこんな近くでも、豊かな自然を観ることが出来るという発見がありました。
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