広島登ろう会_山行の記録 トップへ 奥匹見〜高岳 2013.1020(日)  前の山行記録
奥匹見から高岳へ縦走した。

国道191号線沿いに立つ「奥匹見峡」の大看板の所で大型バスを降り、匹見川に架かる
橋を渡って行く。
数分歩いた先に「天杉山順路」の標識がある。

標識の矢印に従って、ここから山へ入り上の稜線へと向かう。
ナラやブナの広葉樹の林を1時間半余り、急傾斜を登り切ると稜線の「野田の百本松」へ出る。
この稜線は分水嶺になっていて県境でもある。

稜線の北西側は島根県で日本海に注ぐ高津川水系の奥匹見峡。
南東側が広島県で瀬戸内海に流れ下る太田川水系の奥三段峡である。
ここは中国山地の再奥部なのである。

「野田の百本松」から稜線を「高岳」の方へ向かう途中の「聖山分かれ」までの間は、
長い間、大藪で荒廃していたものを、7年程前に「分水嶺登山道」として復元したものらしい。

時季的に少し早いかと思いつつも「あれでも」とほのかに抱いていた紅葉への期待は、
歩いてみて結果的に、かすりもしなかった。

分水嶺登山道
「野田の百本松」から20分ほど「天杉山分かれ」を過ぎる頃から広葉樹林の下には
クマザサが多くなる。
登山道を進むにつれ、クマザサの丈は次第に高くなり30分も進む頃には、人の肩までになる。

笹をかき分けて進むメンバ-の間で「クマが、まぎれこんで歩いていても分からない」と冗談が
出るほどササが密生している個所もある。
ただ、復元された登山道は、ふみ跡が比較的よく分かり、コ-スを見失うことなどない。
  



分水嶺登山道-ブナの古木
さらに進むと笹の丈は次第に低くなり行く先にブナの古木が忽然と現れる。
ミズナラやブナの若木の上に抜きんでて大空に枝を広げた、その姿は悠然として風格を漂わす。

残念ながら葉の色は、ようやく変わり始めたところで紅葉には、まだ程遠い。
いつか又、機会があれば訪れて黄金色に染まった姿を見てみたいものだ。
  

  
 
 所在地           益田市、北広島町
 歩行距離         8.5km
 累積標高差        860m

 行程 
       9:20           11:08           11:29     13:40    14:05     
  奥匹見峡入り口(R191)→ 野田の百本松(稜線)→ 天杉山分かれ →
聖山分かれ 高岳 

     15:10
   →高岳登山口