十方山の南麓。
「十方山瀬戸ノ滝コ-ス」登山口に広がる立岩貯水池。
このダム湖が広がる谷を挟んで、その反対側に聳える山隗。
それが「立岩山」とそれに連なる「市間山」である。
広島で十方山は、有名で人気の山であるが、その影に隠れてか 「立岩山」、「市間山」を知る人は
案外少ないように思われる。
今回、参加したメンバ−でも初めて登る人が多かったと思う。
7〜8kmの今回のル-トは沢超え、急登り、岩尾根、そして平坦な稜線の縦走路と変化がある。
立岩山の頂上を除き展望は無いが、自然豊かなナラやブナの林は新緑や紅葉時は見ものであろう。
ただ奥山であること。
そして、ブナの木などにはクマの爪痕が残っていた事などから、危険に対して、
それなりの準備は要る。
新幹線広島駅北口広場を7時30分に出発。
中国道を西へ向かい吉和ICで降りて、中国道に並走するR186号線を広島方面へ5kmほど
引き返した所に坂原登山口がある。
登山口から稜線へ
R186号線沿いの坂原登山口から山に入る。
最近は、あまり人が通らないのか木々が鬱蒼と茂った中を谷川沿いに登って行く。
山の中腹を巻きながら途中で3ケ所ばかり沢越えをして、アップダウンと方向を変えながら進む。
谷筋には大きな倒木が何本も登山道に横たわる。
登山口から1時間40分程進んだ所で、道はヒノ木の植林帯の中を急傾斜で登って行く。
ここを登り切ると上の稜線へ出る。
立岩山山頂へ
立岩山山頂に近くなるにつれて岩が目立つようになり、尾根道は細くなって登っていく。
ナラなどの樹木が茂っているから怖さは無いが、足許の両側を良く見ると切り立った岩肌が見えて、
この辺は、かなりの痩せ尾根であることが分かる。
写真に見えるロ-プを伝って、岩場を登った先が立岩山の頂上である。
20数人がやっと座れる程の岩ゴツの小さな頂上である。
頂上から深く切り込んで、真下に見えている谷の、すぐ向こうには十方山がある筈だが、
あいにく、この日はガスで見ることが出来なかった。
市間山へ
立岩山を過ぎるとなだらかな尾根道が市間山の先まで続く。
足許に茂るクマザサが刈り取られ、道が整備されたのは比較的最近のことらしい。
要所に標識も整備され快適な縦走が楽しめる。
山を覆うブナの林は、もう少しすると緑から黄金色に紅葉して、見頃を迎えるに違いない
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