ほぼ1年前の平成25年3月に松江自動車道が開通し広島〜松江間が約50分短縮された。
往復では2時間弱である。
以前から、この道路が開通した時は、島根県北部の山へも行ってみたいという声があった。
開通の発表を聞いて計画したのが、この幡屋三山(馬鞍山、大平山、八重山)である。
日本海に近い地域の山だからか、3山共に標高が400m程の低山である。
登山道と林道が3つの山を、適度なアップダウンで結んで周回している。
松江市などの市街地が、近くにあることから、ハイキングコ-スとして整備されているみたいだ。
登山道からは北のすぐ向こうに宍道湖や松江市街。
南の少し遠くに比婆山、吾妻山、猿政山、大万木山などの広島県と島根県の県境の山々が
黒々と峰を連ねるのを見ることができる。
眺望(八重山)
八重(八十)山の山頂から北を見る。
湖が目に飛び込んでくる。
宍道湖だ。
その東(右)岸に見えているのが松江市街。
湖のこちら岸には玉造温泉。
このようなアングルで撮った風景は、過去に何かで見た記憶があるような。
この山頂から宍道湖までの距離は、直線でわずか数キロ。
そして、あの宍道湖の対岸で連なっている山々の向こうには、日本海が、はてなく広がり、
荒波が激しく打ち寄せているのだろう。
この景色を見ていると、広島からはるばる北上して、日本海すれすれの
島根県まで来たのだとの実感が湧いてくる。
ダイセンミツバツツジ
八重(八十)山を過ぎて周回コ-スも終わりに近ずいた辺り
山塊の南側の登山道脇にダイセンミツバツツジが咲いていた。
広島近郊で見るコバノミツバツツジ、ゲンカイツツジなど、紫色のツツジが
淡い紅紫色で、どこか「ほんわか、ほんのり」としているのに比べ、
同じ紫系でも濃い紅紫色。
少し長めの形は見た目が、とても「はっきり、くっきり」している。
鳥取、岡山、広島、山口、それに香川県の小豆島などに分布するとあるが、
広島市の近郊で、この花を見た記憶はない。
名前の由来は鳥取県の大山で発見されたことに依るらしいが、
近縁にあたるユキグニミツバツツジがそうであるように、どちらかというと
日本海側の多雪地帯に多いのだろう。
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