例会では、2006年2月に訪れているから8年ぶりの七国見山ということになる。
「上蒲刈島であい館」の近くから、すぐ林道「蒲刈ふるさと自然の道」へ入り、西側の登山口
(標高160m)へと歩く。
このあたりは断崖絶壁がある七国見山の南側斜面で風光明媚。
西側の登山口から山へ入ると、七国見山頂上までは、かなり急な登りの山道。
途中に水平個所がなく、道は休みなく頂上近くまで登っている。
昔は、七つの国が見えたという頂上も、今は木立が遮って南の海側の景色だけが展望できる。
下山は、朝歩いた林道「蒲刈ふるさと自然の道」の延長で、北側の標高320m付近に降りて、
舗装路を、のんびりした島の雰囲気を感じながら宮森の「海の駅三之関」まで歩いた。
蒲刈の海
上蒲刈島の海はきれいだ。
白い砂浜の向こうには、穏やかで深みのあるマリンブル−の海が広がっていた。
冬場の例会は、寒さなどを考えて島の山を選ぶことも多いが、
どの島にも、島特有の空気があって、何故かゆったりした気持ちになれるのだ。
南側斜面の断崖
頂上近くにあった説明板には「海に面した高い山は海上交通の目印になります。
この七国見山はひときわ高く、江戸時代頃、ここから7つの遠くの国が見える、あるいは
遠くから目印にされた大切な山...」とある。
沖合いに面する、七国見山南斜面の断崖絶壁は海上交通の目印として大変目立ったものだった
に違いない。
松を抱えた断崖と眼下に広がる海の景色は、山越えの林道「蒲刈ふるさと自然の道」を
西の登山口に向かう間の、舗装路の単調さを忘れさせてくれる。
七国見山の登山道
小さな島に七国見山は457mの標高。
わずかな水平距離の間で標高が高くなっているので、登山道は総じて急である。
今回の西からの登山道も急傾斜が頂上近くまで連続していて、息せき切って登ることになった。
頂上近くにあった説明板の続きには「中世の頃、海岸線の断崖に道はなく。
海のあらくれ者が農産物を荒らすので農地は山合いに造られ、この山道も主要な
交通路として、又落ち葉集めなどに使われた」と。
昔の人は、今登っている、この登山道を生活道として使っていたのだ。
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