宗箇山から丸山を経て大茶臼山へ縦走した。
朝、JR三滝駅から三滝寺へ集合。
夕、己斐峠へ下山後は路線バスでJR西広島駅へ向かった。
宗箇山と広島南アルプス縦走路の一部である丸山〜大茶臼山は今まで、それぞれ別ル-トとの
思いがあった。
ところが、この両者に「やん谷自然道」が加わることで、3山がひとくくりの縦走コ-ス
として成り立った。
「やん谷自然道」は縦走路に変化と魅力を付け加えた。
「近場にも、まだまだ面白い山があるものだ」というのが実感であった。
宗箇山(三滝山、植松山)
山頂の説明板には浅野藩の家老で、茶人の上田宗箇が広島城に近い居所からの
借景としてこの山を選び山頂に大きな赤松(宗箇松)を植えたことから宗箇山と
呼ばれるようになったとある。
宗箇松は現在4代目である。
広島城あたりから借景として使った山なので、当然その逆で山頂からは広島市内が
一望に見渡せる。
なかなか素晴らしい眺めである。
あ、それから余分なことでしょうが写真の松は宗箇松ではありません。
やん谷自然道の「湯つぼ跡」
「やん谷自然道入口」の標識から登っていく。
入口から30分も登った辺り、丸山の東側中腹になるのだろうか
樫などの照葉樹林の中、全くの山中に四角い石組みの「湯つぼ跡」が現れる。
「え〜、こんなところに温泉が?」とびっくりする。
江戸から明治の中期まであった温泉の跡らしい。
昔、この谷に温泉が湧き、、これを浴びて上の上観音に祈願すると病気が治ると言い伝えられ、
小屋掛けの湯つぼが造られるほど栄えたということらしい。
広島市内で沸かさずに入れる正真正銘の温泉があったということか?
やん谷自然道
湯つぼ跡を通り過ぎて登っていくと、展望が開けてくる。
やがて、すぐ左手の緑の中に突然岩山が現れる。
丸山の東斜面のようだ。山頂に近い。
過去に幾度か通り過ぎた丸山の頂上からは想像できない峻厳な姿だ。
登山道は、この先の上観音のところから西へと左折し、這い上がるような急傾斜を登っていく。
その先では見覚えのある広島南アルプス縦走路と合流する。 |
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