新幹線口から歩いて10分余り、 東照宮下の広場で簡単な準備体操をして出発する。
現在、東照宮は”唐門及び翼廊の保存修理中”とかで、建物がすっぽりと白い工事シ−トで
覆われている。
正面の長い石段を登り境内を通り抜けて、お宮の上側にある、お稲荷さんの朱の鳥居の
トンネルを登って行く。

東照宮から20分余り登った頃、突然、鼻につく臭いが山中に漂う。
オレンジ色のユニホ−ムに身を包んだ消防士さん達が忙しく歩きまわる現場に出くわす。
昨夕、TVが二葉山の仏舎利塔の横辺りに、空中散水しているヘリコプタ−を映していたが、
あの山火事の現場らしい。
この先を少し左に下った登山道の辺りが燃えたとのこと。

明けての、今日は残り火の鎮火を確認後、山の中に400mばかり敷かれたホ−スを仕舞う作業が、
始まったところであった。
仕事とはいえ、この暑い中、本当に御苦労様です。

「何が原因ですか?」
「まだはっきりしていませんが、考えられるのはタバコではないでしょうか」との事。
くれぐれも火の扱いには気をつけねばと思う。

そこから10分も歩くと二葉山の頂上に。
真っ青な空の下、今までに見たことがない白さでギラギラと光り輝く、仏舎利塔が目に飛び込む。

二葉山から天神峠へ下り、そのまま100m余り登り返した左手の崖っぷちのマンションの裏手
から次の峰、 尾長山への山道が始まる。
急登が山頂まで続く。
9月だというのに、日本中が35度以上の猛暑日の毎日。
登山道傍のウラジロの葉が茶色になって枯れ始めている。山中での、このような光景は始めてだ。

尾長山から牛田山はなだらかなアップダウンの縦走路だ。
標高で200m余りと低いが、木々に覆われた山道は、思ったほど暑くない。
所々で谷間から涼しい風が吹き上げたりして生き返る。

登山口を出発して2時間半程で牛田山に到着。
1時間ほどで食事と休憩。
連日の晴天で湿度が低いのか、瀬戸内海の島々がクッキリと、いつになく美しく感じられる。
里山の景色も、これはこれで、なかなかのものだと思える。

下山は神田山方面に向かう。
道は全体にゆっくりと下って行く。
神田山荘の側を通って牛田旭町の住宅街にある牛田旭口に下山。
牛田山山頂を下り始めてから1時間半ほどだった。

所在地   広島市 東区
ル−ト   新幹線北口→東照宮→二葉山→尾長山→牛田山→神田山→牛田旭口(下山)
歩行距離   6.5km(登山口〜登山口
累積標高差  505m
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