氷ノ山はなかなかスバラシイ山でした。
中国地方では大山に次いで高い1510mの標高を持っています。
山塊の稜線が鳥取県と兵庫県の県境ですので、縦走は県境をトレ−スして
歩くことになります。
周りの人の話では、氷ノ山はなぜか天候に恵まれない山という印象でした。
3回行って、ガスなどで3回ともダメだったという人も。
10年余り前広島登ろう会で行った時などヒョウが降ったようです。
今回も天候は随分気になったのですが、結果は絶好の登山日和。
雄大な展望を存分に楽しめました。
所用時間が広島から4時間以上かかるため、日帰りは無理が生じます。
宿に一泊してまでと言うのもありまして、今回は始めて貸し切りバスによる夜行日帰り
登山という選択になりました。
要するにバス泊です。
広島新幹線北口を22時50分に出発。早朝の4時前にのキャンプ場駐車場に到着。
バス内で朝食、キャンプ場の洗面所で洗面、ストレッチなどして、AM5:00出発です。
今日の登山ル−トは駐車場から歩いて数分の登山口から氷ノ越コ−スを行き氷ノ山山頂へ、
その先は三ノ丸コ−スを進んで氷ノ山スキ−場へ降ります。
駐車場からは数分の登山口から稜線の氷ノ越まで標高差で約350m程。
ここを一気に登りますと、その先は氷ノ山〜三の丸と、標高で1200〜1500mの稜線伝いの
なだらかな縦走路が続きます。
最後はスキ−場の急坂をやはり標高差で300m以上下って登(下)山口です。
↓ 「氷ノ越→氷ノ山」 撮影 Nakano
氷ノ越からはブナの自然林の中、なだらかな稜線伝いの縦走路が氷ノ山山頂まで
続いています。
ブナの木は驚くほどの大木は無いようですが、
たぶん雪が多く、風も強いのでしょう、どの木も枝ぶりや木の肌には、
高山でしか見られない風格のようなものが漂っています。
今、皆さんが進んでいる登山道が県境で、 左側は兵庫県右が鳥取県になります。
この先は雄大な景色を眺めながら稜線の県境を歩くことになります。
↓ 「氷ノ山→三の丸」 撮影 Nakano
氷ノ山の山頂付近から三の丸にかけて、周囲は見渡す限りの根曲がり竹(チシマザサ)に
覆われています。
笹越しには雄大な展望があります。
登山道には丁度根曲がり竹の小さなタケノコがたくさん生えていました。
下山後、温泉付の宿泊施設「氷太くん」の昼食に、このタケノコの天ぷらがありました。
↓ 「雪渓」 撮影 Nakano
全体的に1,500m近い高度で、特に今冬はとても寒かったことがあります。
5月の第3週の今頃でも、あちこちに残る雪が確認できます。
氷ノ山山頂から東尾根コ−スを少し下って見ましたが、
この北東側斜面には大きな雪渓が残っていました。
下の写真はは氷ノ山と三の丸の中間地点の縦走路にあった雪渓です。
一部分でしたから、用意していたアイゼンを使うまでには至りませんでした。
ほんのちょっぴりですが思いがけない雪山気分です。
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