新幹線広島駅北口を7:30分に出て、斐乃上温泉前の駐車場に10時10分過ぎに到着。
ストレッチなどして、10時40分過ぎに亀石コ−スを歩き始めました。
今日の行程は亀石コ−スから船通山山頂を目指して登り。鳥上滝コ−スを下って、
朝出発した駐車場へ戻ってきます。
この時期に船通山を選んだ理由は、勿論カタクリの花ですが、
亀石コ−スを渓流沿いに登り始めてすぐ、この山には山野草が大変豊富なことが
解りました。
キケマン、すみれ、エンレイソウ、ヒトリシズカ、ハシリドコロ....など。
10種類位の花が最初の林道から中腹に至るまで、途切れることなく咲き競っていました。
今年、2012年は 『古事記』が編纂されて丁度1300年だそうです。
そこに登場する神話の中でもスサノオノミコトのオロチ退治は有名で、神楽で盛んに
演じられます。
雲南市や奥出雲町などにオロチ伝説ゆかりの地が多くあるそうですが、船通山もその
有力な1つであるようです。
山頂や鳥上滝などに、オロチ退治などにまつわる伝説が残っています。
「亀石コ−スの水平道」 撮影 Nakano
林道が終わり亀石コ−ス登山口(標高750m)を過ぎて
急登を30分も登った(頂上より少し下の)なんとも高い場所に、とっぜん水平な登山道が現れ、
それが数百mも続きます。
昔、たたら製鉄のカンナ流しに用いられた水路の跡と聞きました。
今は埋め戻して登山道の一部として使われています。
船通山一帯は日本で最も古いたたらの里です。
木炭の製造に、この辺りのブナは伐採され、現在のものは、その後の再生林ということです。
ですから全体的に若い木がほとんどです。
そのブナの葉が出そろったばかりで、新緑がとても鮮やかでした。
「カタクリ」 撮影 Nakano
頂上には少し小ぶりのカタクリの花が一面に咲き乱れていました。
今日がドンピシャといった感じでしょう。
カタクリの花びらは日が揚がる前はオシベやメシベを守るため下向きに閉じていますが、
陽光を浴びて、40分もすると一斉に上向きに反りかえります。
雪解けとともに一斉に花開く様は、春の妖精と言われています。
「船通山々頂」 撮影 Nakano
船通山は、なだらかで女性的な山です。
山頂は広くて丸くゆったりしています。
ここには剣の標柱(ヤマタノオロチの尾から出たとされる)やスサノオノミコトを祀った
祠があります。
ご覧の天候で、360度の展望が開け、北の方角に大山もウッスラとみえていました。
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