浜田自動車道の「寒曳山PA」から北側を見ると、台形のどっしりした独立峰らしきものが
目に入る。
地元で「大朝富士」と呼ばれる寒曳山である。

浜田道を大朝ICで降り、浜田道と並行する地域の主要道を西へ向かい4〜5km先の
枝の宮で、バスを降りる。

「寒曳山入口の看板」のところから枝道を北上。
約1.5km先にある寒曳山登山口へ向かって、田んぼの中を歩き始める。

枝の宮入口の標高が400m程であるから、頂上まで400m余りの標高差を登ることになる。
山道へ入ってから、登り行程の半分くらいは、ヒノキなどの植林帯。
中程からは自然林へと変わる。
道中の展望は無い。

下の方は蒸し暑かったが、中腹の自然林へ入る頃から、やや涼しくなってきた。
特に上の稜線に出てからは、独立峰で遮るものがない故か、涼風が絶えず吹いて気持ちよい。
真夏に選んだ山であるから、そうでなくちゃ、救われないが。

山頂で50分程取り、ゆっくり食事。
下山は、山頂を直進し、「牛の寝床」と呼ばれる原っぱを経て、北側のスキ−場の草原を下る。
寒曳山の北側斜面を半周する感じで、登って来た道と出合った後、
「ゆとりの森管理センタ−」へ下山した。





天狗岩からの眺望
寒曳山山頂まで、徒歩であと5分程という場所に「天狗岩」と呼ばれる、2〜3人乗れるぐらいの
岩がある。
(寒曳山の頂上も展望はあるらしいが、季節がら草木が高く茂って、見通しは、あまりなかった)

この天狗岩に上がると眼前に「パッと」展望が開ける。
足許から木々の樹冠がザ−と下の方まで広がり、その先には大朝の田園風景が広がる。
気温のせいで少し、もやってはいるが、さらにその先には、幾重にも中国山地の山並みが
広がっていた。




大朝のテングシデ群落
下山後、寒曳山PAの4〜5kmほど南の,田原温泉の先にある国の天然記念物「大朝のテング
シデ群落」を見に行った。

イヌシデの一種で突然変異によって生じた形質が代々受け継がれ100本ほどが,
ここで群落を形成している。

最も大きいもので幹の周囲3m、高さが14m。
幹から枝の先までクネクネと曲がって、現物そのものが、まるでデフォルメされた作品を
観ているようだ。

これだけの群落は世界で、ここ1個所だけという大変珍しいものらしい。



 
 所在地           北広島町大朝
 歩行距離         6.0km
 累積標高差        620m

 行程 
      9:20    9:59    10:50    11:28〜12:17     12:30     12:55    
   枝の宮入り口→ 登山口 →  分岐 →
  寒曳山山頂   →  牛の寝床  →  分岐    

      13:37                
   →ゆとりの森カンリセンタ−へ下山

                  

            
 画像Abe&Nakano
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