小雨だが前回の牛頭山に続いて雨。
連続で雨は今まで記憶にない。
中野山は絵下山の南隣に、ほぼ同じ高さで並び立つ。
地図に山名がなく、多分、JR沿線の市街から山頂が確認できないので、
あまり知られていないようである。
登山ル−トは3〜4本あるが(絵下山からも行ける)
JR呉線側からは距離と標高差があって登り慨がある。
今回は天狗城山から「中野山主尾根ル−ト」を登り、熊野側へ縦走する。
呉ポ−トピア駅から歩き始める。
天狗城山、中天狗山、小松尾山を経て二艘木へ向かう。
二艘木からは中国自然歩道を深山の滝方面に下り、廃屋の所で中国自然歩道と別れて、
少し広めの、あぜ道のような道を北側の谷間へ。
谷間の渓流沿いに300mばかり進むと対岸に「中野山登山口」の標識がぶら下がっている。
ここから主尾根ル−トを登って山頂へ向かう。
下山ル−トは、龍山を通って熊野側の矢野町寺屋敷へ下る。
寺屋敷の一番上手に「絵下山バス停」がある。
さらに、ここから数百m北の浅田病院前に「昭和入り口バス停」がある。
路線は違うが共にJR矢野駅に止まる。
それぞれ1時間に1本の便であるが、運行時間が30分ずれているから便利である。
雨に咲く花
二艘木から深山の滝方面へ下り、左手に廃屋があるところへ差し掛かる。
行く手に、忽然と白い花の大群生が現れた。
近ずくと卯の花である。
見事な咲きようである。
山奥で人知れず咲き誇っている。
降り続ける雨で滅入りがちな気持を、この卯の花がパッと明るくしてくれたことは
間違いない。
みずみずしい咲きようは雨の褒美だろう。
卯の花並木
サクラ並木のように卯の花が立ち並んでいる。
この辺りには、あの廃屋の他にも、昔、家などがあったのだろうか。
生け垣か何かで植えられたものが、長い月日で自然に還り大きく育って、
この大群落ということか。
それにしても、この場所は10回くらいは通っているが、
この卯の花は見た事も、噂に聞いたこともない。
想像を超えて山々は変化に富んでいる。
中野山山頂
花崗岩の巨大岩が山頂である。
登って来た西側は登山道と段差がなく岩に上がれるが、
北東側は数メ−トルの高さで屹立している。
西の海側は立木で展望が遮られている。
しかし東側の眼下には、晴れてさえいれば焼山の街、そして遠くに野呂山の
山並みなどが見える筈だが。
今日は生憎の天候で展望がない。 |
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