掲示板

山行の記録へようこそ








呉娑々宇山
2014.6.1 (日)

  前回が2008年であるから6年ぶりの呉娑々宇登山である。
  畑賀町の水谷峡から、呉娑々宇山の稜線に上がって北上、頂上を目指す。

  頂上からは、登った稜線を折り返し、高尾山の分岐まで戻ってくる。
  ここからは西へ伸びた支尾根へと入っていく。
  支尾根の行きつく所に高尾山岩峰。

  この高尾山岩峰の直下に岩谷観音跡がある。
  岩谷観音跡の分岐から中国自然歩道のコ-スを下り、上温品バス停へ降りていく。

  バス停からは広島駅新幹線口に停車する路線バスが10〜15分間隔で到着する。
  ここからの交通の便は甚だ良好だ。

  尚、朝は「芸陽バス畑賀行」を利用する。
  畑賀の「随木屋橋バス停」に9:12着の便を降り、そこから地域の農道を登山口まで
  30分ほど歩いた。


 
水谷峡(みずたにきょう)から呉娑々宇山へ登る 
 広島市安芸区畑
賀町の水谷峡から登った。
 呉娑々宇山の南側斜面に源を発し、畑賀の地域を流れ下る小さな川がある。
 その川の上流、山隘の沢の部分が水谷峡である。

 登山道はその沢床に沿って登っていく。
 入口から30分余りで通り抜けてしまうような峡谷だが、
 夏場でも水が枯れることは、あまりないようで、岩や滝などを楽しめる。

 入口から少し入った所にある東屋には、持ち帰り自由な、この辺のル-ト地図が常備され
 谷筋に水車や木彫りの仏像があったりする。
 これらの事は、ずっと昔からボランティアの手で、行われているようだ。


 この日は梅雨の晴れ間で気温が急に上がり、イライラするほど蒸し暑い日だったが、
 涼しさいっぱいの水谷峡から登ることで、本当に救われた。

   



  大日如来像
 
 沢に別れを告げた登山道は、そこから急な斜面を這うように登っていく。
  その急斜面の途中の大岩に、このレリ-フがある。

  平成元年との日付けがある「説明書き」には「水谷峡の開発に尽力された人の供養と
  地域発展の願いを込め、併せて登山者の無事と幸福を祈り、中山町在住の
  三浦三成氏に依頼し創られた。
  (中略)
  氏は早朝の暗い谷間をランプを片手に重いノミを背負い、雨の日も風の日も
  一心不乱に堀り続け、82日間で、この像を完成させた」とある。      

   



 
高尾山岩峰
  呉娑々宇山稜線から、水分峡の背後を西の方に伸びる支尾根の突端が
  高尾山岩峰だ。
   高尾山の頂上(三角点)は、東側の鞍部を挟んで向こう側にある。

 
   この突端の岩峰からは、広島市街と広島湾や瀬戸内海の島々が、一望の下に見渡せる。
   三方を山に囲まれた広島は、いろんな山から展望がきくが、ここは、それらの中でも一二を争う
   展望スポットに思える。

   あいにくこの日は気温と湿度が高く「もや」が出ていて、遠くの島などは隠されていたが、
   それでも、足元から広がる光景を見て、後から上がって来る人達の眼が一瞬輝いていた。

    

 
   

   所在地         安芸郡府中町
   歩行距離        9.5km
   累積標高差       720m  


   行程                          
    9:12          9:45〜10:15         11:35    12:05〜13:05       
  随木屋橋バス停 → 登山口(水谷峡入口) 稜線出会い  呉娑々宇頂上
 
                        
    13:30        14:50       15:00      16:00    
  高尾山分岐  高尾山岩峰  岩谷観音跡 → 上温品バス停

        



 

2010.04.03~