7時15分に広島新幹線口の広場を出発。
しまなみ海道、石鎚スカイラインを経て土小屋まで5時間余り。
2日間の四国宿泊登山は、土小屋を基地にする。
初日は岩黒山へ登る。
土小屋で昼の食事をすませ、登山口を12:55分出発。
岩黒山から下山後の宿は「国民宿舎石鎚」。
2日目には、手箱山、筒上山へ登り、朝出発した登山口(土小屋)へ戻ってくる。
これらの山々をこの時期に選んだのは、まず第一にアケボノツツジだ。
結果的に岩黒山と、手箱越から手箱山に至る稜線沿い、さらに筒上山の北と東の登山道沿いで
今まで見たこともない、見事なアケボノツツジに出会えた。
毎年欠かすことなく何十年も、この辺りを訪れるという今回のリ-ダさんも、初めて目にするような
素晴らしい咲き様だったようだ。
岩黒山のアケボノツツジ
石鎚山の登山基点たる土小屋。
ここの標高が1500m。
その石鎚山とは反対の、土小屋のすぐ南に位置して、ごくゆっくり登っても1時間とは、
かからない岩黒山。
下山してくる登山者が「今年の、アケボノツツジはサイコウですよ-」と口々に。
いやが上にも期待が高まる。
登山口から20分あまり、ダケカンバなどの林を過ぎる頃、薄紅色の花が目に
飛び込んできた。
「おお! 咲いている、咲いている」
満開で丁度見頃のアケボノツツジが、この日の青空をバックに花開いていた。
立ちどまって眺め、あるいは写真におさめながら頂上直下まで、
20分以上も途絶えることなく続く 花のロ-ドを楽しんだ。
口
筒上山
筒上山は石鎚山系に属し、愛媛県と高知県の境にある。
ド-ム型の山容が特徴である。
頂上は広々とした笹原で、コメツツジの株が多く自生していた。
三角点のある南峰と、そこから百数十m余り離れて北峰がある。
笹原で、遮るものがないので四国山脈の山々をはるかに見通すことができる。
なだらかな頂上に比べて山の側面は急峻である。
丸滝小屋から先の丸滝尾根から筒上山東側のトラバ-ス道にかけては、筒上山の
斜面を駆け下る急沢に、いくつもの鉄製の橋や階段が架けてあって
これがなければとても、この急な斜面を通り抜けることは出来ないように思える。
広葉樹が主体の原生林にはモミやブナが林立する。
自然豊かな登山道に、ヒカゲツツジ、アケボノツツジ、シャクナゲが
入り乱れるようにして咲いていた。
さらに、今は蕾のシロヤシオ(五葉ツツジ)も、丁度盛りのアケボノツツが
終わるころに、入れ替わるようにして花開くらしい。
頂上のコメツツジはそのシロヤシオの後であろうから、春から夏にかけて途切れる
ことなくツツジ科の花で飾られていることになる。
手箱越〜手箱山
手箱越から手箱山まで40〜50分、高低差の少ない、なだらかな道である。
登山道がある稜線の標高は1700m以上。
道の両端から始まる山の斜面は、はるか下の谷底へ向けて急速に落ち込んでいる。
谷の先には深い緑に覆われた四国の山々が幾重にも、幾重にも連なっている。
このあたりの景色は四国の山々の中でも指折りのものだとか。
足元の斜面に咲くアケボノツツジが何ともきれいだ。
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