一般に野呂山と呼んでいるのは、東の弘法寺山788.8mと西の膳棚山839.4mの間,
約2kmに亘る高原地帯のことである。
その野呂山へ、今回初めて川尻でなく、仁方から登って、野呂山西の広石内へ縦走した。
歩行距離にして13kmである。
仁方駅から徒歩で「仁方大歳町」にある登山口へ向かい、大懸山、突切峰、昭和池から
膳棚山へと向かう。
膳棚山は山頂がアンテナ基地のフェンスの中にあると聞いていたので、
野呂山の最高峰でありながら、今までは、近寄ることさえしなかった。
が、今回初めて、その金網の傍まで行けた。
下山コ-スは膳棚山々頂から西にある勧農坂を下る。
野呂山西の中復にあるバリバ(馬離場)池の下あたりで、野呂山頂へ向っている車道の
大きな橋を目指す。
この橋からは、下の谷筋を下る登山道を歩き、国道375号線の二級峡下の
「石内橋バス停」へ。
ここからは路線バスに乗ってJR広駅へ向かう。
最初のピ-ク大縣山
「仁方大歳町」の登山口から最初のピ-ク大懸山(417m)までは、
急な登りである。
所々に岩の露出する登山道は、標高40mの登山口から標高差400m程を、
一気に登っている。
主に広葉樹の中の道であるが、上の方に行くと 木々の途切れた所から眺めを
楽しめる。
波一つない呉(仁方)港のすぐ先には下蒲刈島と沖側の上蒲刈島が重なるようにして、
黒々と浮かぶ。
優美な反りを見せて、安芸灘大橋が島と本土を結んでいる(下写真)
昭和池までの尾根(稜線)歩き
最初のピ-ク大懸山417mを過ぎた後は稜線上を行く感じだ。
次の突切峰544.6mなど2〜3の小ピ-クを越える。
頂上近くの昭和池680mまで、若干のアップダウンを交えて登っていく。
ほとんど樹林の中を歩くので、大懸山から先での展望は望めない。
上って行くと、やっと向うに野呂山の山並が見えてくる(下写真)
しかし、この山並が見えてからもかなりある。
海のすぐ傍に聳えていて、標高が800mを超えている野呂山が、
この近辺では突出して大きい山であることを、この時は改めて実感した。
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