古鷹山〜クマン岳を縦走した。
このル-トは昨年、前日に発生した爆弾低気圧でやむなく中止。
「爆弾低気圧」という言葉は、この時、初めて聞いたように思う。
そんなことで同じ4月の第一週に、1年ぶりの仕切り直しとなった。
ただ今年はクマン岳からでなく逆の古鷹山から登ることにした。
小用港へ9時50分に集まる。
「奥小路登山口」を目指して国道486を西へ3㎞程歩く。
登山口のすぐ手前のトンネルを抜けた所の公園で柔軟体操などしていた時。
空がにわかに掻き曇り、雷鳴が轟き大粒の雨が落ちだした。
突然のことに、昨年の爆弾低気圧がダブル。
しかし、幸いにも雨は登山口を過ぎて少し登った辺りで降り止んだ。
上の稜線では雲間から日が差して、逆に雨上がりの澄みわたった景色を
楽しむことができた。
眺望(古鷹山)
古鷹山394m。クマン岳399.5mは江田島で最も高い。
島の最高峰であるから展望がよい。
特に古鷹山は頂部が尖った岩峰であるから遮るものもない。
写真は島の北側風景。
直下に切串港。
海を隔てた向こう左手の金輪島と右手の坂横浜。
その奥に1か月前に桜の苗木を植樹したばかりの黄金山が特徴的なミニ富士の形で
黒々と納まっている。
朝一番に襲ったスコ-ル的な雨は、空中のチリなどを洗い流し、古鷹山の素晴らしい
眺望をよりクリア -にして届けてくれた。
ツツジの開花
古鷹山への稜線。それに古鷹山からクマン岳へ向かう稜線で、
ゲンカイツツジが盛りを迎えていた。
先週に日浦山が満開を迎えていたので、どうかと思っていたが、
ここが1週間遅れの丁度満開。
さらに、この1週間後に湯来の岩淵山へ行ったら稜線のゲンカイツツジが満開。
なんと、広島近郊で3か所と言われているゲンカイツツジの植生地が
1週間々隔でピ-クを迎えるという新事実を見つけたのだ。
眺望(クマン岳)
クマン岳山頂から西の展望である。
すぐ向こうに、滅多に見れない宮島の裏側が姿を見せている。
弥山から岩船山へかけて稜線がゆったりとした弧を描いている。
厳島海峡を挟んで手前左手が沖美町の岸根。 右手に平たい大奈佐美島。
足元の津久茂瀬戸から奈佐美瀬戸にかけての海は、どこまでも穏やかで、
整然と浮かぶカキいかだが美しい。
これらの景色は本土側からは決して目にできない、ここならではの風景だ。
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